Sakura Flamenca
Sakuraのフラメンコライフ徒然

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真夏の夜のフラメンコライブと写真展                 
太陽のようなアレグリアス。
クルシージョでお世話になってる萩原淳子先生のフラメンコは、さらにさらにパワーアップしていた。
さほど広いホールではない。観客40名ほどのレアなほどこぢんまりとした明大前のキッドアイラック・アート・ホールで、鮮やかなイエローオレンジの光をまとって、太陽の女神が舞った。
上半身は柔らかく軽やかでありながら、下半身は確実な重さで大地を打ちつける。その音に導かれる快感。
エル・プラテアオの激しくも楽しげなカンテと、エミリオ・マジャの金色に煌めくギターが、聴衆をまだ知らぬ灼熱の炎の世界へといざなう。そこに力強い足腰から繰り出されるサパテアードが次々に重なって、世界は一気に燃え上がる。
パラパラパラ。火の粉が舞い散っている。私は眩しく天を見上げる。火の粉のように見えたものは太陽の光の粒で、その光を操っているのは一人の踊り子だった。
彼女は人間。しっかりと大地を踏みならし、ときにその輝く笑顔で男を誘惑し、みずからの裡にあふれる音楽で運命の扉をこじ開け、未来への翼を限りなく大きく広げる人間! 人間こそが自由! 自由の代償は大きいけど、だからこそ自由でいたい、人間…!!
同じステージを観た友人は、これまで観たアレグリアスの中で一番印象に残ったと話していた。
私はあの光の中にいられて幸福だった。暑い夏だけど、そういうしにそーな暑さではなくて、内側からあふれ出す暖かさに守られているような錯覚を覚えた。
オリンピックの聖火にも匹敵する、キラキラな夏のフラメンコ。
鏡を使っての前後の演出もおもしろかった。踊り手の表と裏を垣間見るような。
最後には、鏡は客席を映し出して、観客の姿が舞台空間に晒されるのことになる。
観られているのはどっち?
鏡を使った今回のアントニオ・ペレスの写真展のテーマとのつながりも興味深い。
またあの空間に身を置きたいと願いつつ、熱い夜を後にした。

萩原淳子さんHP LaYunko

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